ニッポンの皇子さま

ニッポンの皇子さま その7

 通信に出た父、枢木ゲンブは上機嫌だった。「おう。スザク。良かったな、大歓迎してもらえているようじゃないか。」「ええ。予想外すぎて、ついていけないんですが。」「ブリタニアが日本を対等な交渉相手と見てくれているなら、喜ばしい事だ。」「父さん。…

ニッポンの皇子さま その6

 射し込んで来る柔らかな朝の光と、小鳥のさえずりで、枢木スザクは目を覚ました。「ここは……」 自宅とは全く違う光景。白い天井、白い壁、自身が潜り込んでいるそれも、布団ではなくスプリングが程よく利いたベッドだ。 ああ、そうか……ここはブリタニ…

ニッポンの皇子さま その5

「私の、弟の友人になって貰えないだろうか。」 国賓待遇で受け入れると言うシュナイゼルが提示した事柄に、スザクは三度呆然とした。 なんだかこの人と話していると、ペースが乱れるというか振り回されっぱなしだ。 スザクは、首相の息子として、または六…

ニッポンの皇子さま その4

 動揺をごまかすために紅茶を口に運んだ。が、口に含んだだけで、カップの中身とは全く異なる味が口に広がった。 咄嗟に、カップを倒して気をそらし、吐き出したものを吸ったハンカチでこぼしたものを拭き取ったが、目の前の男にはお見通しだろう…… 不安…