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【ロススト】1.5部 4章の感想 ロストゼロ編終了!R2編準備整う

ロススト1.5部「ロストゼロ編」4章の感想です。

今回メインストーリーはPHASE15までありました。

一気に畳みかける展開ですね。

R2初回で、黒の騎士団が意外とナイトメアを持っていたので、よく隠し持っていたなあと感心していたのですが、その内幕話がありました。

そして欧州に残っているスザクと主人公にも、一波乱が。

4章のアイキャッチに登場するルル・ロロが、いつ出てくるのかと思えば、最後の最後でした。

そして、ロストゼロ編はこの章で終わり。
最後に、主要キャラが次々登場する展開には、わくわく感もありました。

4章はバトルからスタート

これまでメインストーリーのストリーpartは、序盤は普通に読み進めるけど、途中から鍵付きになり、バトルクリアしないと先に進めない仕様。

今回は、最初からカギがかかってました。

いきなりバトルかい!

早くストーリー読ませろという怒りもあって、バトル2つをクリア。
そうしたら、かなり物語を読み進めることができました。(笑)

まずは、黒の騎士団の動向から。

ブルーバロンズと決着

 

PHASE3の冒頭シーンは、第1話魔人が生まれた日のカレンたちを完コピ。
見ていて楽しかった。

ただし、ルーシュが絡まないのでブルーバロンズに捕まってしまいます。

このシーンは、これから始まるストーリーの伏線。

黒の騎士団が、何か軍事的行動を起こそうとしていたのです。

コウベ租界から脱出したカレンたちは、C.C.の忠告に従い、モトマチ租界に潜伏。

カレンの白いチャイナ服姿がよく似合っている。
卜部さんの中華料理店主は、違和感しかない(笑)

もっと早くからC.C.と接触しているのかと思っていたんですが、ここが初めてだったんですね。

彼女の口からゼロが生存していることを聞かされ、飛燕四号作戦を立案。

手持ちのナイトメアが少ないことに不安を持っていたカレンたちに、C.C.はノースドックにブリタニア軍が接収した黒の騎士団のナイトメアが保管されていること情報をもたらします。

C.C.が彼たちよりも詳しく情報を得ることができたのは、ルルが遺したシステムのおかげ。

早速、奪取に動き出すカレンたち。

その動きをいち早く知ったのは、C.C.を追っている機密情報部。

C.C.は彼らの動きを情報屋から聞いていましたが、泳がせます。

ブルーバロンズは、捕まえた干水達からは詳しい情報を得ることができず、機情に利用される羽目に。

ノースドックでブルーバロンズと戦うカレンでしたが、統率のとれた戦いに苦戦。

エナジーの残りわずかというところで、月下や蒼月を奪取した卜部たちと合流し、脱出します。

橋を落として、追ってくるブルーバロンズと機情のナイトメアを巻き込む手腕は鮮やか。
さすが、ルルの共犯者。

部下を失ったブルーバロンズのサファイア・カラス男爵は、友人であるギルフォード卿の配下に加えて欲しいと願い出ます。

でも、R2本編には登場しないので、それまでに何かあるんですよね。

戦力もそろったので、いよいよ飛燕四号作戦が始動します。

カレンは、神根島で逃げ出してしまったことを後悔していて、今度こそはルルときちんと会話したいと思っていました。

これが、R2で彼に銃を突きつけるシーンにつながる訳ですね。

悩めるナイトオブセブン

一方EUのスザクたちは、ブリタニアの領地に居座るEU軍と対峙していました。

武力を持って住民を蹂躙するEU軍を排除し続け、ブリタニアの勢力圏を広げていきます。

スザクは指揮官としての才もあると、シュナイゼル殿下も評価していました。

そんな破竹の勢いのナイトオブセブン様ですが、褒められる事は好まず、謙虚な姿勢のまま。

そんないつもの姿と、バルクライ将軍を討った時の戦いぶりの落差に、主人公の違和感は深まるばかり。

不法に街を占拠しているEU軍を排除しても、その街に住んでいた少女には鬼、悪魔と呪詛の言葉を投げかけられ、戦争の不条理を身をもって知るスザクたち。

そんな中、救難信号を受けたスザクは、主人公とコノエナイツをを救援に向かわせます。

しかし、その情報に違和感を抱く主人公。
救援要請してきた部隊の帰投先からは、遠く離れた場所だったからです。

案の定、村のはずれで遭遇した村人から、どっちのブリタニア軍かと問われ戸惑う主人公。

先に到着したシュネーは、ブリタニア軍が対峙している敵が、ユーロブリタニア軍であることに混乱します。

どっちも命令違反をしている訳なんですが、倫理に外れた行為をしているのは正規軍の方。

遅れて到着したスザクは、敵がユーロブリタニア軍だったことから、少々切れ気味。
そりゃ、シンのせいでひどい目にあわされたばかりですからですね。

しかし、ここでユーロブリタニアを倒してしまっては、悪い奴らと一緒になっちゃいます。

スザクを止めるため、ランスロットにヴァリスで威嚇射撃する主人公。

やることが超荒っぽい。

でも、こういうの好き。

漫画ではここの展開はどうなってたんだろう。

ゼロとは違うやり方で力を得たいと焦っていたスザクに、冷静になるきっかけを与えた主人公。

ただし、上官であるナイトオブラウンズに銃を向けたことは処分の対象。
スザクは、主人公に1か月の謹慎を命じます。

とはいえ、このシーンは穏やかで、でも、友達同士の会話をしながらも、主人公はスザクの腹の内をさぐっているという複雑な状況。

知ってか知らずか、スザクはゼロの消息についてのヒントを主人公に与えます。

スザク、やっぱり駆け引きがへたくそ。

そしてR2へ

予備役で謹慎となった主人公は、エリア11に帰ることに。

すると、どこから情報を得たのか、空港にカーリーおば様が待ち構えていた。
相変わらず、一緒にいて欲しいとおねだりする執念深さ。

主人公は断りますが、これで諦めるわけもなく、カーリーさんもエリア11に行くようです。

ほんとうに蛇のようなお方だ。

カレンとC.C.が病弱な姉とその妹という設定でホテルに潜伏しているというエピソードは、R2のDVD・ブルーレイの購入特典だった奴ですね。

こんなところで拾っていただけるとは。

飛行船の手はずもできたので、いよいよ作戦実行の日が近づいてきた。

そして、オーラス。

主人公は、復学を翌日に控え、もしかしたらという期待をこめアッシュフォードへ。
校門の前に立つ主人公を発見し、声をかけたのはロロを連れたルルだった。

もー、この展開ズルいよね。

主人公もバベルタワーに行くことになるのか?
それとも、何が起きているのか、やきもきしながら学園内で待機するのかな。

次が楽しみです。

【ロススト】1.5部 3章の感想 逃亡者カレンのしなやかな強さ

ロススト1.5部「ロストゼロ編」3章の感想です。

ロストゼロ編はストーリーが短くて、1章も2章もPhase10まででしたが、今回はPhase12ありました。

ちょっぴり長くなりましたね。

この章は、外伝「白の騎士」と「紅の夜叉」がメイン。
オズの話もでてきて、「空白の1年」に何が起きていたのかより立体的に把握できます。

コノエナイツ登場

コノエナイツは、「外伝・白の騎士」で登場する、ナイトオブセブン枢木スザク直属の騎士。

という事ですが、シュナイゼル殿下が用意した皇帝とスザクの動向を把握するための「鈴」。

ナンバーズがいきなり皇帝の騎士ですから、何かしら2人の間に取引があると考えるのは自然ですよね。

カノンが選んだ人材、シュネーとレドの実力の程を確認するため、キャメロットのテストパイロットという名目で引き抜きましたが、エリア2での事件で彼らの技量が分かったので、正式にスザクの部下としてあてがわれました。

イベントストーリーに登場したジノの台詞から、主人公もスザクの配下になるのかと思ったんだけど、現時点ではキャメロットのテストパイロットというポジションのまま。

この3章は、ランスロット・トライアルの公開模擬試合から2週間後という設定。

この2週間で、事態は大きく動いていました。

まず、オルドリンが中華連邦で行方不明に。
これは、「オズ」のネタですね。

テロリストを排除するのに、民間人を巻き込むことをためらわないマリーベル皇女と、オルドリンが衝突した結果なんですが、公開試合の時あんなに仲が良くて信頼し合っているように見えたのに。

専任騎士を失ってまで宰相を守り切った褒美として、エリアを所望するとか…マリーベル皇女の変わり身に唖然としてしまう。

というか、信頼していたオルドリンに反発された上、彼女を失ったことでおかしくなってしまったのか?

オズ絡みで言うと、アッシュフォードでルルの監視をする役目は、初め、クララという女の子だったんですね。

それを、オルフェウスが殺してしまったため、急遽その役目はロロの物になったと。

「オズ」はこんな風に絡んできていたんだ。

3つ(4つ)の物語を時系列で整理してくれているので、分かりやすい。

主人公もベラルーシ遠征へ

さて、2週間前にスザクと再会した主人公ですが、ろくに会話できないまま別れてしまったことで悶々と。

ゼロの仮面の下を知っているであろうスザクが、ルルーシュから自分のことを聞いているのか確認したいところ。

そこで、強いコネを持つ上司におねだりして、ナイトオブラウンズを投入してのEU攻略戦に同行の許可を得ます。

そして、念願のスザクと2人きりの会話。

それにしても、スザクって駆け引きとか、腹の探り合い的なものが下手くそだよね。
政治家の息子なのに。

主人公に「何かをを隠している」見抜かれます。

そして、「外伝」の方に描かれている、とてつもなくハードなベラルーシでの任務へ。

主人公、この激しい戦闘で機体損傷もせずにいるなんて、強い。

さすがに、シュネーの救助までは行けませんでしたが。

シュネーを助けるために、一度突破した森に戻ったスザク。

部下を見捨てられない彼をシュナイゼルは、あっさり見限りますが「生きろギアス」のおかげで、部下を助けるだけでなく単騎で敵をせん滅。

これが元で、ルキアーノに嫌われることに。

この辺は、イベント「ナイトオブラウンズ その力」でも描かれてました。

そうか、このシーンだったか。

ルキアーノには嫌われたけれど、ジノとアーニャには興味を持たれることに。

これをきっかけに仲良くなっていくわけね。

強くたくましく、そしてしなやかな戦士へ

さて、後編は「外伝・紅の夜叉」ベース。

ブリタニアのお尋ね者となったカレンと、行政特区日本記念式典で両親を失った少女ベニオの出会いの物語です。

ベニオちゃんは、行政特区記念式典の惨劇の中、カレンがブリタニアのナイトメアから助けた女の子。

コウベ租界で、元気に働いていました。
生きるたに、周りの大人たちに便利な存在として認められるよう、必死なって頑張っている子。

ベニオは、自分の雇い主が金のためにカレンをブリタニアに売ろうとしていることを知り、彼女に身の危険を知らせます。

ベニオの忠告を受けた時のカレンの態度が、「やっぱりなー」と少しも慌ててなかったのが、堂に入ってるというか慣れているというか…

ゼロを失った落ち目の黒の騎士団を根強く支援してくれている日本人は少ないというのを、これまでに沢山経験してきていて、同胞の裏切りにいちいち驚くこともないという状況なんでしょうね。

自分を逃がしたことで、あとでベニオが雇い主からひどい目に合わないように、縄で縛るというという配慮まで。

黒の騎士団に入りたいというベニオに、今はその時ではない、時が来た時に気持ちが変わっていなかったら尋ねてくるように言うあたりもカッコいい。

お尋ね者となって逃げまわるうちに、かなり逞しくなりましたね。

2枚舌の裏切り者は雰囲気で分かるようにもなったかも。

輻射波動の応用で、空に飛び上がったり、副産物で敵の計器類を狂わせ動けなくする技は、この時に会得したんですね。(テレビシリーズ初出:R2「太平洋奇襲作戦」)

そうそう、逞しいと言えば、中華に亡命した神楽耶様も同様。
大宦官の2枚舌外交を、揶揄するばかりか牽制する辺りの話術は、10代前半の少女の物とは思えません。

ディートハルトも、その胆力に感服していました。

そして、海中に沈んでいたガウェインをベースに、蜃気楼を作ることになったエピソードもあったのも嬉しかったです。

何かがおかしい

単独で敵本陣に突っ込んだスザクの戦い方に、違和感を覚える主人公。
それを問いただしても、結果以上のことは話せないというスザク。

スザクの変化に、隠されている闇を感じながら終わった第3章。

じわじわと、主人公が「ギアス」と「コード」に近づきつつある感じですね。

そして、アッシュフォードでは、機密情報部の施設が完成。
ルルーシュとギアス済みの生徒会メンバーも、学生生活を送っています。

R2幕開けの準備が進んできました。

1.5部は4章で終わりになるのかな?

ところどころで登場する、チャイナ服姿のC.C.が可愛かった。

【ロススト1.5部】 2章の感想 ブリタニアの裏事情が明らかに

ロススト1.5部、第2章の感想です。

「相反する白と紅」というタイトル通り、「オズ」の2人が前半・後半に登場。
私は、漫画を読んでいなかったので、ブラックリベリオン後の世界とブリタニアの様子が少し見えて、ギアスの世界観がさらに深まったのが、すごい収穫でした。

皇帝と宰相に気に入られるセブン様

1章に引き続き、この章でも宰相シュナイゼル殿下が物語の糸を引いています。

時系列で言うと、「亡国のアキト」の直後。
宰相閣下は、国内の「反皇族勢力」への対抗策と軍備強化策にと、いろいろお忙しそう。

その策に、ナイトオブセブンとなったスザクも一枚かませるつもりのよう。
カノンさんにも内緒の計画みたいです。

場面変わって、スザクから、ユーロブリタニアでのルルーシュの様子について報告を受ける皇帝。

別人格の記憶を植え付けるのは無理があったかと言っていましたが、これも想像がついていたような対応。

なんで、ジュリアス・キングスレイという架空の軍師をでっちあげて、ユーロブリタニアに派遣したのか…

ファンサービスというのは排除して、考察してみます。

やはり、「ゼロ」としての才能を皇帝は高く評価していたのではないかと。

そして、シュナイゼルを牽制するために、自分にも懐刀と呼べる戦略のプロがいるのだとアピールするつもりだったのではないかと思います。

シンの台頭やWZERO部隊の頑張りがなければ、ジュリアスの青写真通りになっていたかもしれませんから。

とはいえ、そもそもがルルーシュなので、イレギュラーによって計画がうまくいかないのはお約束。(笑)

希望的観測ですが、兄V.V.に、マリアンヌとの息子であるルルーシュを利用されるのを避けるために、手元に置きたかったのではないかと…

という私の憶測に関係なく、皇帝は、軍師として手元に置くよりも、C.C.をおびき出すための餌としてエリア11に戻す計画であることをスザクに告げるのでした。

その準備が整うまでは、シュナイゼルの言うとおりにしているように指示する皇帝。

皇帝の騎士なのに、やたらシュナイゼルのもとで働いているので、皇帝と宰相の間で行ったり来たりしているコウモリのような印象があったんですが、陛下がこういう風に指示を出していれば、ナイトオブセブンとしては皇帝陛下の指示に従っているわけで、全然おかしなことではないですよね。

黒の騎士団とピースマーク

さて、ここまでが前振りで、いよいよ物語本編へ。

ブラックリベリオンで失った紅蓮の右腕を修理するため、インド軍区に潜伏する卜部さんとカレン。

日本食が恋しいと言う卜部さんに、また仙波さんの打ったそばが食べたいと反応するカレン。

さりげなく、藤堂さんのアナザーストーリーへの誘導か?(藤堂さんの…というよりは黒の騎士団のイメージが強いです)

中華で軍の一部とドンパチしたせいで、その存在がブリタニアに知られて、罠まで張られちゃっているのに気が付かないとは・・・

それに一早く気が付いたのが、ピースマークの「オズ」ことオルフェウス・ジヴォンたち。

ラクシャータさんの依頼を受けて、紅蓮の予備パーツを届けに来たついでに、ブリタニアのブルーバロンズを撃退します。

黒の騎士団残党狩りの専門機関があったんだ。(笑)

しかも、ネリ様に嚮団の情報を提供したのも、オルフェウスでした。

キャラの情報をネットで検索。
彼、ブリタニア貴族の子として生まれながら、生まれてすぐに庶民の家に渡され、さらに、嚮団に売られていたという不幸な生い立ち。

そりゃあ、テロリストにもなるでしょう。

しかも、嚮団から自力で脱出し、生き残っている強者だったんですね。

少々こじつけっぽい設定ですが、面白い。
どうしよう、今さらだがコミック読むかな。

ネリ様も、「ギアス」という言葉だけで探し回って、オズという生き証人に出会えた時は、歓喜と安堵したことでしょう。

紅蓮の白タイプ「白炎」カッコいい。
ブリタニアでは「ホワイトホーン」と呼ばれているみたいですね。

ストーリー後半は、再びブリタニアが舞台。
シュナイゼル様発案で、また、何か仕掛けるみたいです。

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オルドリンとマリーベル皇女参戦

キャメロットのバンカーで整備されいるナイトメア。

皇族を狙った2つのテロ「タレイラン事件」で、セントラル・ハレースタジアムの時に活躍した機体だそうで、名はランスロット・トライアル。

主人公たちは、この機体と、マリーベル皇女率いるグリンダ騎士団の話題で盛り上がります。

この辺は「オズ」の読者なら既知なことですよね。

この会話のおかげで、読んでいない私でも大まかな事情は理解できました。

本国でもテロがあって、しかもターゲットが皇族というのは、かなり深刻な状況なのでは?

レドの、今のブリタニアをすべての国民が良しとはしていないというのも、リアリティがありますね。

そこへ、ロイドさん登場。

ランスロット量産化計画の一環で、ランスロット・トライアルと、マリーベル皇女の騎士オルドリン・シヴォン卿が騎乗する、ランスロット・グレイの公開模擬戦が行われることになったか。

しかも、皇族臨席で。

皇族と軍部でかなり揉めたそうです。

きっと、皇族を何とか止めさせようと、軍も必死で訴えたんだろうな。

それを、宰相であるシュナイゼル殿下の鶴の一声と、マリーベル皇女が賛同したために、軍が折れたと…

軍幕僚の皆様、お疲れさまです。

トライアルのパイロットは自分だと思っていた主人公ですが、量産機なので操縦技術に長けている人間では役に立たないという事。

で、シュナイゼル殿下の墨付きの「the普通のパイロット」トーマス・キンメル卿が起用されます。

ロイドさんの紹介の仕方が、平均中の平均とか、取り立てた特徴がないだとか、普通も才能のうちだとか・・・・(笑)

しっかりセシルさんの怒りを買ってしまいます。

セシルさの「人の道について~」が出た時は、笑った。

しかし「キンメル」って、R2でロロにヴィンセントを奪われた、あのキンメルさんですかね。

なんかすごく実直で、ロイドさんの言葉の暴力にも動じない好人物でした。

当日、皇女とその騎士だと気が付かず、主人公が2人をエスコートするシーンは、仲のいいマリーとオズの姿が見れて微笑ましかった。

予定通りの行動

シュナイゼル、マリーベル両殿下が観戦する、ラウンジの前で待機する主人公とシュネー、レド。

どっちが勝つか賭けをしますが、主人公は「勝負がつかない」に賭けます。

意味深。(笑)

1回戦は、上方からの攻撃にも関わらず、自分のペースに巻き込んだオルドリンの勝ち。

オルドリン・ジヴォンでは相手が悪すぎるというシュナさま。

騎士を褒められて、まんざらでもないマリーベル殿下。

そんなヨイショをしているときに、爆撃音が響き渡ります。

皇族を狙うテロリスト「タレイラン」の生き残りが襲撃。

オルドリンは敵の武器を奪うと、キンメルに、ここで敵をせん滅してしまおうと提案します。

1度に敵2機を倒すグレイルの雄姿はほれぼれします。

主人公たちも、参戦するべく愛機の元へ。
一番初めに起動したのはアロンダイト。

侵入してきた敵から、シュネーとレドを守るシーンは、アニメで見れたらさぞ迫力があったろうな。

オルドリンが善戦するものの、敵戦力に押され、殿下たちのいるラウンジも危険に。

避難を呼びかけるマリーベル皇女に対し、シュナイゼル殿下は落ち着いたご様子。

その訳は…

予定の時間ぴったりに登場したランスロットが、あっという間に戦況を覆してしまったから。

やっぱりかーっ!

最後の最後でナイトオブセブン枢木スザク登場は、カッコよすぎるし、予定調和な幕切れ。

二次小説書きが、大好物な展開です。

シュナさまの読み通りというか、タレイランの残党が、上手く踊らされたというか…

かくして「タレイラン」は壊滅。

全て終わった後、ランスロットから降りてきたスザクと主人公が再会します。

が・・・「久しぶり」というスザクの声が、めちゃ冷たくて硬い。

こんなシーンで、to be continueです。

続きが気になってしょうがない。

ところで「ロススト」は5月でリリース1周年。

ゲーム初心者の私でも、メインストーリーなら問題なくクリアできていますので、「ゲームはちょっと」という方にもおすすめ。

毎月新しいストーリーを公開しているので、途中で挫折することなくのんびり楽しめます。

「コードギアス反逆のルルーシュ」の世界を、他作品も含めた世界観で追体験できるので、興味のある方はやってみてください。

ロススト【ロストゼロ編】1章の感想 シュナイゼルが絶好調で暗躍!

「ロススト」1.5部ロストゼロ編の第1章をプレイし終えたので、その感想です。

今回PHASE10 までしかなかったので、サラーっと終わってしまいました。

1章ですからね、状況説明がメインです。
が、ちゃんとバトルシーンもあって、楽しめる内容でした。
今回登場シーンはありませんでしたが、グリンダ騎士団とか、ピースマークとか、「双貌のオズ」のネタも散りばめられていましたよ。

主人公に爵位が授与される

ブラックリベリオン後、主人公は本国の宰相執務室で、シュナイゼルから男爵位を授与されます。

自分が貴族になったことに戸惑う主人公を、そもそもの生まれであるディゼル家を引き合いに揶揄するシュナイゼル。
それを諫めるカノン。
ある意味、微笑ましい光景。

この様子から、蒼月でマグダラを撃退したのは想像できました。

マグダラを、勝てない相手ではないと言い切る主人公。
蒼月のパワーはサザーランドを上回るそうで、敵のランスと左腕を破壊。

その直後、シンジュクに向かってくる増援の爆撃機部隊を確認。
増援に気が付いたマグダラは、蒼月に背を向け退散していきます。

それを追おうとしますが、黒の騎士団のナイトメアに乗っていたため、ブリタニア軍に銃を向けられます。

コクピットから出て、所属と蒼月に乗っている理由を言うものの信用されず。
行政特区の時のように、戦うしかないかと思ったとき、主人公の身元を保証してくれたのは、クラウディオ。

彼の口から、黒の騎士団がブリタニアに負けたことを知らされます。

ゼロがスザクによって逮捕されたことを知った主人公。
そのままの流れで、特派をメインに再編されたキャメロットのパイロットとして、ロイドさんたちの研究に付き合う事に。

キャメロットは、ナイトオブセブン枢木スザク卿専属のサポートチームで、スザクの配下になったのかと思っていました。
だけど、宰相シュナイゼルの直属というところは変わらずだったんですね。
むしろ、直下の研究機関の人間がナイトオブラウンズになったことを利用して、シュナイゼルは軍備の強化を進めます
ランスロットの量産化計画と並行して、他のラウンズお抱えのナイトメア工房を統括するポジションにキャメロットを据えたのでした。

ランスロットの量産機のペットネーム「ヴィンセント」は、どうやらシュナイゼル殿下の方で決められたご様子。
この名前、ロイドさんは気に入っていません。
むしろ、サザーランド・カスタムに替わる、主人公が騎乗するナイトメアの名前「アロンダイト」が超お気に入り。
第七世代と言われるランスロットの装備を、ギリギリ使用できるまで引き上げた第五世代機。
私は、この機体デザイン好きです。

そしてシュナイゼルは、スザクのお目付け役にしようと選んだ、シュネーとレドを、キャメロットに合流させるのでした。

色々と画策されるシュナイゼル殿下。
まだまだ、暗躍されすよ。

コノエナイツ登場

コノエナイツは、外伝「白の騎士」の登場キャラ。
シュネーは、御前試合で360度取り囲まれながら、すべて打ち負かしたスザクに興味津々。
というか、ほぼファンになってます。

シュネーは、聖画布騎士団から別部署に派遣されることに不満たらたら。
しかし、キャメロットが新兵器の開発組織で、ナイトオブラウンズの機体にも関わっていると知ると、とてつもない誉れと大喜び。
素直というか、ちょっと幼い感じがする。
レドがいい感じにリードしていて、おもしろいコンビだけれど、シュナイゼル殿下が彼の資料を見て含み笑いをしたのが気になります。

キャメロットは、シュナイゼル殿下の命令で、エリア2のヨハネスブルク租界で起きている抗議デモの鎮圧部隊に同行することに。
目的は、新兵装の実装実験。
今回検証する気体は3機という事で、シュネーとレドが合流する理由になる訳です。

しかし、これはシュネーとレドの実力が知りたいという殿下のリクエストに、カノンさんが応えた結果。
なんかもう、おあつらえ向きにと言わんばかりに、「デモ」が起きましたね。

カーリーおば様は健在

そうそう、ブラックリベリオンで主人公に負けたカーリーさんですが、健在でした。
主人公同様に本国に戻っていて、養母のクラリスさんがエリア11に戻るタイミングで、秘書を使って接触してきます。

秘書に、エリア11で大けがを負ったと聞かされた主人公。
彼女に同行し、カーリーの元へ向かいます。
「お優しいのですね」と言われると「優しくはない」と答えます。
現在生きている唯一の身内だから・・・無視できないという事ですかね。

秘書に案内され彼女の部屋に行くと、そこにはミイラのように全身包帯だらけのカーリーが。
その姿に息を飲む主人公。
カーリーは、側にいて欲しいと主人公にねだります。
それは無理だという主人公に、こんな姿の私を1人にしておくのかと睨みつけるカーリー。
主人公は、蛇に睨まれた蛙のようにすくんでしまいますが、セシルさんからの呼び出し電話に救われたのでした。

実はカーリーさん、ケガの方はもう大したことなくて、全身整形のアフターメンテナンス中だったご様子。
それを利用して、主人公を手元に置こうしたわけです。
主人公は、軍にがっつり組み込まれていたことで、彼女の魔の手から逃れられたのです。
セシルさん、グッジョブ!

なかなか手に入らない主人公に苛立つわけでもなく、彼女を拒否る姿がヴァニエラのようで可愛いと喜ぶカーリー。

伯母さん。それって、ヤンデレなストーカーと変わらない心理なんだけど。(笑)
そんな彼女に心身ともに惚れ込んでいるという秘書(女性)と、怪しい雰囲気に・・・

本当にキョーレツすぎるキャラですね。

主人公が大活躍

話を本筋に戻します。
ヨハネスブルク租界で起きていたのは、「ブリタニア支配への抗議デモ」。
テロリストではない人々に銃口を向けてしまっては、エリア11の二の舞になってしまうと、軍は手をこまねいていました。

そこへ飛び込んできたのは、学校での立てこもり事件。
そこには、エリア総督の娘が通っているという事で、標的にされたようです。
ナイトメアまで持ち込んでの立てこもり事案を、キャメロットが対応することに。

シュナイゼル殿下の指示であることが、ありありと分かりますねえ。

主人公とシュネーたちに与えられた命令は、敵戦力の無効化。
立てこもり犯のナイトメアを沈黙させろという事です。
たった3機で対応するわけですが、正規軍の騎士とチンピラまがいの傭兵じゃ、その実力は雲泥の差。

主人公とレドが先陣を切り、シュネーは後方支援。
シュネーたちが騎乗するナイトメアは、それぞれの得意を生かせる装備がされています。

主人公は、レドの臨機応変な戦いぶりに「喧嘩慣れしている」と評価し、シュネーの射撃の腕前に感心していました。
あっという間に追い詰められたテロリストは、総督の娘を捕まえて逃走を図ります。

そこを主人公のアロンダイトが、ヴァリスを使って敵ナイトメアを攻撃。
その衝撃で放り出された総督の娘を、レドがキャッチするという、そうとう荒っぽい救出法。

ナイトメアでの戦闘シーンは、なかなかの見ごたえですぞ。

とにもかくにも、3人の活躍で、立てこもり事件は解決したのでした。

この結果に、シュナイゼルは大満足。
ナイトオブセブンの親衛隊編成に、着手するのでした。
カノンさんじゃないけれど、どこまでが殿下の仕込みなんだろう。

 

ゼロの処刑が発表されたけれど、それは他の反抗勢力に向けてのけん制。

ゼロがルルーシュであることを公表した方が、彼らに打撃を与えられるのにそうしなかったのは、きっと彼にまだ利用価値ありと考え、生かしているからだと主人公は考えます。

ルルの生存を信じ、彼を案じる主人公。

というところで1章は終わりです。

ナイトオブラウンズのイベントで、ジノが言っていた台詞で判明したのですが、主人公はコノエナイツに組み入れられるようです。

スザクの親衛隊というポジションで、ゼロの正体を知ったスザクに接触する訳ですね。

次章が楽しみです。

 

【ロストゼロ編スタート】ロススト10~13章の感想

 

しばらくロスストの感想を投稿していませんでしたが、ゲームが更新されるたび、ちゃんとプレイしていました。

なかなかブログにアップできないまま、遂に第一部が終了し、完全新作のストーリー「ロストゼロ編」が公開されちゃいました。

もたもたしているうちに、なんてこったい!

第1部のメインストーリー、10章から13章の感想を投下します。

10章:閉ざされた島で…

アヴァロンによる砲撃後の式根島の混乱と、神根島に飛ばされた3人・黒の騎士団の様子が同時並行で進んでいきます。
神根島や黒の騎士団の方はテレビシリーズ通りの展開なので、その頃式根島で何があったのかというのが、ゲームオリジナルのシナリオ。

一旦基地に戻った主人公は、セシルさんからスザクやゼロだけでなく、ポートマンで現場に向かっていたユフィも行方不明になっていることを知らされます。
皆が必死で捜索しているのは、彼女かと納得する主人公。

2人が会話をしているところへ、宰相シュナイゼルとロイドさんが登場。
主人公は、シュナイゼルに直談判して、捜索に加わる許可を得ます。
そして、2人と入れ違いに、また新たなキャラが登場。

主人公の伯母、カーリー・ディゼルです。

見た目若いけれど、実はかなりのおばさん。
シュナイゼルやコーネリアを、「坊や」「お嬢ちゃん」呼ばわり。

ダールトン将軍やナイトオブワンと、大して変わらないお年かも。

カーリーさんは、ディゼルインダストリー社のCEO。
ディゼルといえば、エナジーフィラーの権威として有名だそうで、そちらは彼女の妹で主人公の母親であるヴァニエラの方。
どちらのせよ、ブリタニアではかなり有名で、上流の貴族だそう。
カーリーの方は一目で主人公に気が付いたのだけど、主人公は伯母のことは覚えておらず、むしろ激しい恐怖心に襲われます。
そして彼女が去った後、そのストレスから失神。

意識を失っている間に主人公が夢で見たものは、カーリーに関わる記憶。
カーリーさんは妹を溺愛していて、その愛情の向け方は尋常ではない様子。
そして、ブリタニア人以外は人間ではないという、かなり偏った考えの持ち主。
ヴァニエラさんは、夫である百目木氏が殺されると本気で思っていました。
このうえ、子供がいる事を知られたら何をされるか分からないと、かなり警戒していたのですが・・・
そんな彼女の裏をかくように、カーリーは彼女たちの自宅を訪問。
その時、主人公と初対面したのでした。

この時の記憶で思い出したのは、主人公には妹がいたという事。
オープニングアニメに登場する少女です。
この子、どうなったのかなあ。
カーリーさんに奪われたのか、極東事変で亡くなったのか。

セシルさんが体調を心配する中、主人公は捜索に加わります。
その時、捜索部隊を襲う正体不明のナイトメアが出現。
カーリーが操縦する「マグダラ」です。
この名前は、聖書の「マグダラのマリア」から来ているのかな。

マグダラは、ランスロット並みのスペックで、カーリーの攻撃は非常に容赦なく残忍なもの。
パイロットのいるコクピットを攻撃し、操縦者葬り去ります。

ひょっとしてこれが、ダールトン将軍が言っていた「クラッシュハート」?
こんな残忍な戦闘を評価するんだろうか。
まあ、味方であれば心強いと思うけど、敵に回られたら、こうなる訳ですよね。

マグダラは、迷うことなく主人公操るランスロット・カスタムに向かって行きます。
主人公も、臆することなく果敢に立ち向かいますが、性能差で太刀打ちできず、コクピットを攻撃され大けがを負います。
その時、ルルーシュのことを救出してもらおうと主人公の元を訪れたC.C.が、ナリタ山でスザクにしたのと同じ方法でカーリーを攻撃。
主人公は、ルルーシュの無事を知らされ、一命をとりとめるのでした。

主人公は、ブリタニアの医療技術で順調に回復。
瀕死の重傷だったのに、助けるなんてすごいな。
傷痕も残らないんだって。

これだけ進んだ技術なのに、ユフィはどうして救えなかったんだろう。
アヴァロンにあった医療システムでは、限界があったという事なんですかね。

入院中、ずっと付き添ってくれているクラリスさんに、主人公は感謝と共に親愛を寄せます。
そんなところへ、またしてもカーリー登場。
実の伯母なのだから、自分が引き取るのが当然という彼女に、クラリスさんは一歩も引かず、母親は自分だと突っぱねるのでした。
前半部では、何だか頼りない存在だったクラリスさんですが、主人公と心通わせられてから、だんだん肝が据わってきましたね。
カッコよかったです。

11章:愛しい人を想って

この章は、ゲームオリジナルのシナリオがたくさん。

学園祭の目玉「巨大ピザ」が決まるまでのストーリーがあります。
ピザづくりをリベンジしたい会長とルルの攻防。
結局、会長と生徒会の仲間に押し切られて、承諾してしまうルルが可愛かった。

ルルとスザクが夜の学校で補講を受けるシーン。
主人公も参加することで、和んだ雰囲気にになるのが良き。
講義が終わった後の会話で、スザクから受ける感じが変わったことを指摘する主人公。
キュウシュウ戦役の後でしたからね。
ナンバーズであるスザクが皇女の騎士に任命され、エリア11の日本人社会は、スザク派かゼロ派で大きく分かれるだろうと分析する主人公。
日本人はいずれどちらかを選ぶことになる。
でも、主人公はルルーシュについていくと決めていると、自らの意思を確認するのです。
この日って、学園祭の前日だったのね。
準備を手伝えなかったことを謝る主人公に、スザクとルルーシュは、保護者であるクラリスさんと一緒に文化祭を見て回ることを勧めるのでした。

そしてクラリスさんも、文化祭当日の仕事を前日にすべて終わらせ、主人公に文化祭デートを申し込むみます。
仕事が忙しいのに、わざわざこの日を開けてくれたと感謝する主人公。
親子水入らずで、文化祭に望むのでした。

文化祭では、クラリスさんがハイテンション。
目いっぱい楽しんでます。
全てアッシュフォードの生徒だけで運営している食堂に感動したり、コスプレ写真館に興味津々。

主人公はルルーシュとC.C..が一緒にいるところを目撃し、気になって倉庫へ。
主人公が到着したころは、三つ巴のニアミスを回避した大騒ぎの直後。
倉庫から慌てて飛び出してきた扇さんとぶつかり、連れの女性に首を傾げたり、中から聞こえる声にちょっとパニックになるところが可愛かった。

可愛いと言えば、コスプレ写真館の生徒たちにノセられて、アッシュフォードの学生服姿で学園内を歩くクラリスさん。
主人公の言葉じゃないけれど、現役の学生そのまんまで、よく似合ってた。
学生服姿の彼女を見てドキマギする男子生徒に気をよくしていた時、同じく校内をうろうろしていたロイドさんと遭遇。

なんと、ロイドさんとクラリスさんは、大学の先輩・後輩だったのです。
2人の関係を知って驚く主人公。
クラリスさん、ロイドさんのことを「プリン先輩」と呼んでた。
ロイドさんを「プリン」と呼ぶのはラクシャータさんだけかと思っていたけど、ずいぶん前からこのあだ名が定着していたみたいですね。
で、その頃から他人を怒らせることばかりやってきたようで、クラリスさんに「人でなし」と紹介されます。
ロイドさんを見ているうちに、以前彼にされた事を思い出したのか、これまで見たこともないくらい怒りを露にするクラリスさん。
そして、その人でなしが主人公の上司だと知った瞬間、この子が大けがを負ったのもプリン先輩のせいだと怒りのボルテージはマックスに。
なんと、ロイドさんに向かって拳を振り上げ、暴力に訴えないと分からないんだと言い切るのです。

ロイドさん、いったいどんな酷いことしたんだか…
クラリスさんの、いろいろな面が見れた章でもあります。

そして、大騒ぎのクライマックスは、「学園祭宣言」。

ユフィとルル。
想いのすれ違いが、本当に悲しい。

そして、この章は「行政特区設立記念祝典」まで進みます。
主人公がスザクに向かって、「行政特区」ついての意見を言うところは、ブリタニア軍に所属しているくせに、反抗勢力寄りだよなあという苦笑もの。
そんなこと言ってヤバくない?と思ったところで「なんてね…」とごまかす辺りは、本当に頭がいいなと思いました。

12章:暴走

タイトル通り、ギアスが暴走する「血染めのユフィ」がメイン。
主人公は、ルルーシュの異変を察したC.C.の言葉を受け、G1に向かいますが、近衛兵に止められます。
制止する近衛兵をぶっ飛ばす主人公。
強すぎる。(笑)
結果、ルルとユフィは和解するものの、悲劇は避けれず。
大混乱の式典会場で、主人公はダールトン将軍からグロースターとユーフェミア様を止めて欲しいという願いを託されるのでした。
そして、ユフィを撃ち殺したゼロと合流。
ゼロに、このままブリタニア軍にとどまり、諜報活動を続けるよう指示を受けます。
この辺のやり取りは、あまりにも冷静で、ちょっとゾッとする。
ルル、この時どんな表情をしていたんだろう。

13章:黒の反逆

そして、ブラックリベリオン。

シズハマ基地に待機していた特派ですが、自らの判断でトウキョウ疎開へ。
軍からの指示ではなく、特派の判断で動いていたんですね。
主人公は、クラリスさんを救出すべく、彼女の会社へと向かいます。

疎開外延部に陣取ったコーネリア軍に大打撃を与えたことで、勢いづく黒の騎士団。
「勝てるかも」と思うと、調子づく輩が出てくるのはセオリーですかね。
エナジーフィラーの貯蔵施設を抑えるよう指示を受けた部隊の2人が、エナジーフィラーそのものを製造しているクラリスさんの会社に侵入し、建物内に1人で残っていた彼女を発見。
よからぬ事をしようとします。

こういう阿呆が制裁を受けるのもセオリーで、主人公操るサザーランド・カスタムにボロクソにされるのでした。(笑)

そして、クラリスさんを軍に預けた主人公は、アッシュフォード学園を目指します。
それにしても、階級「準尉」の主人公が「マイ ロード」と敬礼されるのは、ちょっと不思議な感じ。
でもこれは、「騎士侯」という貴族に対しての敬礼。
入隊試験で、貴族のボンボンが「ナイトメアは貴族のもの」と言い張る所以です。
庶民でも、ナイトメアに騎乗を許されたら、この称号与えられるんですものね。

その途中、またしてもカーリーさん操るマグダラが出現。
目的は、主人公とナイトメアで戦って、取り戻すこと?
いやいや。オバさん、ナイトメアで戦う事楽しんでるよね。
このぶっ壊れ具合…やっぱり元ラウンズじゃないのかと思う。

ルルーシュとスザクが、神根島で銃を向け合っているその瞬間、主人公は輸送途中で放棄されていた蒼月に騎乗し、マグダラと対決。

という場面で第1部終了です。

エンドロールと共に挿入歌「ソラノ アカリ」がながれ、そのイラストはCLAMPによるもの。
CLAMPのギアスイラストが、また見られるなんて。
なんという僥倖!
白い服着たルルが可愛いなあ。

ロストゼロ編スタート

そして、3月30日。
1.5部ロストゼロ編がスタートしました。
スタート画面がアニメじゃないのがちょっと残念。

空白の1年を、コミックス版「白の騎士・紅の夜叉」と「双貌のオズ」の要素も取り入れて進行するそう。
「双貌のオズ」と「紅の夜叉」はほとんど読んでないので、私にとっては新しく触れるギアスの物語です。

また、プレイした感想を、遅れないうちに投下できるように努力します。

「ロススト」第9章の感想と今後の展開予想

ロスストをコツコツとプレイしてはや半年。

今月の17日からハーフアニバーサリーイベントが実施されています。

このイベントの目玉は、なんと言っても主人公がパイロットとして登場したこと。

期間中、ログインすると主人公がもらえます。(イベントのリミットは11月30日14:59)

主人公貰えるならやってみようかなという方は、お早めに。

さて、本題のメインストーリー9章の感想ですが、主人公がなかなか楽しい立ち位置になりました。

主人公はスザクの同僚に

8章のラストで、たぶんこう来るだろうなと思っていましたが、主人公の配属先は特派です。

しかも、入隊試験合格と同時に手続きを急がされるという急展開。

ランスロットのサブパイロットが欲しかったロイドさんが、グランストンナイツの配下に置くつもりだったダールトン将軍にごり押ししたんでしょうね。

ぜーったい、シュナイゼル殿下の名前ちらつかせるか、殿下から直にお願いさせてる。

とにかくすぐ来るようにと言われた日は、藤堂鏡志朗処刑の日。

はい。チョウフ襲撃の日です。

政庁に赴いた主人公は、ロイドさんの伝言でチョウフ基地へ向かう事に。

あ、そうそう。主人公の養母であるクラリスさんも心配していましたが、軍に入ったら学校はどうするのと思っていたのですが、募集自体が「予備役の募集」だったようで、軍から招集されない限りは、普通に学生生活を送れるようです。

ですが、あの特派ですからねえ。

なんだかんだで呼び出されそう。(スザク見てれば分かる)

主人公が到着した時はすでに戦闘が始まっていて、黒の騎士団の車両が破壊された壁から基地に侵入するところを見た主人公は、藤堂の奪還に成功したことを知ります。

基地に特派所属であることを告げ、ロイドさんとセシルさんの元へ行った主人公は、挨拶もそこそこに、主人公用に開発されたナイトメア「サザーランドカスタム」で出撃することに。

四聖剣と会いまみれますが、物語の本筋に大きな影響はなく、藤堂さんの三段突きをかわした時にコクピット上部が破壊され、スザクの姿がルルーシュをはじめエリア中に知られることに。

そして、黒の騎士団を追い払ったのにもかかわらず、スザクを悪しざまに言う記者たちの言葉に憤ったユーフェミア様が、「私が騎士とするのはこのお方」と、スザクを専任騎士に指名してしまうのでした。

そして叙任式。

その様子を特派のメンバーも中継で観ていますが、主人公とセシルさんの会話で、ランスロットも化粧直しすることになった裏事情が知れました。

やはり、皇族の専任騎士ともなると、騎乗するナイトメアも威厳を現すために、いろいろと見た目を派手にカスタマイズする必要があるそうです。

かといって、ランスロットの機体そのものに相当お金がかかっているので、予算がかけられないから、マントつけたりとか見た目でド派手なことはできなかったそう。

そもそも、開発者であるロイドさんも、そういうの好きじゃないそうで。

ランスロットの金色のラインは、純金が貼られているそうですよ。

そして、アッシュフォード学園で行われたスザクの騎士叙任お祝いパーティ。

スザクにパーティーがあることを知らせ、連れてくる役割は主人公が担います。

スザクは、名誉ブリタニア人だから、例え皇族の騎士であっても携帯電話やパソコンを持つことが許されないんですよ。

騎士が連絡手段がないのって、どうなんだろう。

名誉軍人が一足飛びに皇族の騎士なんて、異例中の異例だから政庁の方でもどうしたもんかと、いろいろ手続きが多くて、なかなか自由な時間が取れなかったそう。

主人公は、軍に入ったことは秘密にしておこうとしていたんだけれど、まず、ナナリーと咲世子さんに、どうしてスザクと連絡をつけれるかという説明に、軍に入隊したこと同じ部署になったことを話すことに。

そして、パーティに乱入してきたロイドさんが、主人公のことも暴露しちゃって、生徒会はもちろんん、他の生徒にも知られる羽目に。

式根島でも主人公が活躍

本国からやってくる宰相を迎えるため、ユーフェミアとその騎士であるスザク、そして、彼のサポートチームである特派は式根島へ。

当然、主人公も同行します。

ルルーシュに、この事はリーク済み。

ルルーシュは、今度こそスザクを仲間に引き入れると主人公に伝え、主人公もそのための協力をするつもりで動きます。

基地襲撃を受けて、ユーフェミアからスザクに出撃命令が下りると、主人公も彼のサポートを理由に出撃します。

青色のサザーランド、カッコいい。

因みに、9章リリースイベントで、メインストーリーをクリアすとこの機体がもらえたんですが、うっかり受け取るのを忘れてしまいました。( ;∀;)

カレンの紅蓮弐式と戦うふりをして彼女と会話し、スザクを孤立させる言い訳としてサザーランドの腕を破壊するよう打ち合わせるんですが、いくら戦闘中とはいえ、オープンで話すのってかなりリスキーじゃないだろうか。

軍内の通信は聞いていたので、、基地からミサイルが発射されたことを知った主人公は、壊れたままの機体でルルーシュとスザクの救出に向かいます。

サザーランドカスタムの武器って、ランスロットと同じなんですよね。

ヴァリスのスーパーバーストモードで、基地から発射されたミサイルを全て撃ち落とす主人公。

しかし、上空にはアヴァロンが。

アヴァロンによる地上への攻撃の光景で、9章は終わります。

続きが気なる~

という事で、今後の展開予測。

第10章の予想

 

やはり、一番気になるのは主人公が神根島に飛ばされるかという事。

私は、これはないだろうと思います。

神根島の展開では、主人公が関われるポイントがなさそう。

おそらく、特派のメンバーと一緒に、パイロット不在のランスロットに困惑するのではないかと。

そうこうするうちに、シュナイゼルと顔を合わせることとなり、主人公の素性と「クラッシュハート」のことについて触れられると面白いかなと。(笑)

そして、九州戦役。

どうしてルルーシュが、ブリタニアの作戦を知ったのか、それとも本当に澤崎を成敗するつもりで来たら、ランスロットが単騎で戦ってたから助けたのかと気になっていたので、ここで主人公が絡んでくれたら楽しんじゃないかと思います。

私の予想としては、第10章はここまでで「学園祭宣言」は11章になるんじゃないかと思うんですが、はてさて、どうなるんでしょうね。

来月が楽しみです。

ロスストメインストーリー第8章の感想【ネタバレあり】

アプリゲーム「コードギアス反逆のルルーシュ Lost Stories」。

10月31日には9章がリリースされますので、8章をプレイした感想をお伝えしたいと思います。

 

第8章のタイトルは「獅子身中の刃」。

メインストーリーをプレイして一番びっくりしたのは,、あのキャラが登場しないこと。

テレビシリーズ準拠で進んでいたので、当然出てくると思っていたのですが、さらっと割愛されていました。

 

この章に入って、いよいよ主人公の「失われた物語」について 、ヒントがどんどん開示されています。

 

本人もまだ知らない、主人公のお母さんについてのバックグラウンドが、よもやの人物から暴露。

 

それでは、あらすじと共に感想をお伝えしていきますね。

 

マオが登場しない!

 

第7章はテレビシリーズの「シャーリーと銃口」で終わりました。

 

なので第8章は、早朝、涙ながらにルルーシュ宛の手紙を書く、シャーリーから始まります。

 

ルルーシュは主人公に、第三者に素顔を見られた可能性を相談しようとしますが、養母のクラリスさんと和解できたことが嬉しい主人公は、ルルの電話を昨日のことの確認だと思ってしまいます。

 

で、原作通り、ルルはC.C.と2人でシャーリーの部屋を物色することに。

 

この流れで行くと、ナリタでシャーリーにマオが接触してくるんですが、そのシーンなし。

 

列車内でC.C.とルルの会話シーンの後は、ケーブルカーの駅で、シャーリーがルルに銃を向けるあのシーンでした。

 

マオは、影も形もいません。

シナリオはテレビシーズルートで進んでるんですが、彼が登場するシーンは見事に割愛されてました。

 

「捕らわれのナナリー」の部分も、おそらくマオなしの回想シーンになるのでは?

 

主人公、軍入隊試験へ

 

マオの登場シーンの代わりにボリュームアップしたのは、主人公のストーリー

 

手回しのいいルルのおかげで、軍入隊試験の一次審査(書類選考)は 無事パスした主人公。

 

いよいよ、政庁で行われる実技試験に臨みます。

 

その前には、軍に 潜入を指示された主人公が、これからのことが気になってつい政庁に行って、グランストンナイツのクラウディオと接触するシーンがあるんですよ。

 

ここで初めて知ったんですが、政庁って一般人が近寄っちゃいけない場所だったんですね。

「役所」みたいな感覚でいたんですが、「軍施設」でした。 

 

そしてこの新兵採用試験には、ダールトン将軍も並々ならぬ関心を持っていて、実際の試験での教官をクラウディオが担当します。

 

そして、縦社会のブリタニアらしく、受験者もランク分けされています。

 A クラスが貴族、 C クラスが平民の受験者。

 

となると 、B クラスはどんな階級の人たちなんでしょう。 

軍関係者の身内とか?いやいや… 軍関係者の推薦を受けた人とかかな。

 

A クラスのお貴族様は、無条件で入隊確定。

C クラスの平民には、 まず6 km のランニングを課し、その体力を測ります。

さすが、扱いが雲泥の差ですね。

 

教官を務めるクラウディオは、以前会ったことがある主人公が入隊試験にいたことから、興味深く見守ります。

 

そして彼の評価はなかなか高いもの。

その理由は・・・

 

主人公はブリタニア貴族の血筋だった! 

 

主人公の両親がエナジーフィラーの研究をしていて、それをクラリスさんが受け継いでいるのですが、軍に収めるエナジーフィラーも彼女の会社が扱っていました。

 

そこから、主人公の素性が、クラウディオを通じてダールトン将軍に知らされます。

 

その事に、将軍は大変興味を持つのです。

 

なんと主人公のお母さんは、ブリタニアの上流貴族「ディゼル家」の人間だったのです。

 

どうもお母さんの親族の中に、軍で「クラッシュハート」という二つ名を持つ人物がいるそう。

 

軍での通り名があるという事は、相当な騎士ですよね。

 

その血縁が入隊試験を受けているという事で、将軍、従来ではありえない試験を追加してしまいます。

それは、ナイトメアによる模擬戦。

 

その事に意見してきたのは、貴族出身の入隊希望者。

 

特に、騎士家系貴族の三男坊、ダミアン・ヘムワーズは、平民がナイトメアに乗ること自体が許せない。

「ナイトメアは騎士の矜持が形を成したもの」という考えの持ち主。

 

ナイトメアは貴族が乗るものであることを平民たちに知らしめるため、Aクラスの受験生5人とCクラスの受験生の摸擬戦を、将軍に提案するのです。

 

クラウディオもその実力を評価している人物の提案に、将軍がGOサイン。

 

貴族対平民の摸擬戦が政庁内で行われることに。

 

まあ、多少操縦経験があっても、実戦を経験していない貴族たちを、ナリタでの死闘を経験した主人公がねじ伏せるという結果に。

 

主人公曰く。戦いにおいて必要なのは『必ず勝つという信念』だそうです。

 

ダールトン将軍は、スザクと同じ合理的な戦いをするが、戦いに対するポリシーが違うと評価します。

 

試験終了後、主人公たちの配属先をグランストンナイツの部隊にしようと話し合う、将軍とクラウディオ、それに待ったをかけたのは特派のロイドさん。

 

スザクから、軍への入隊を希望している友人がいると聞いたロイドさん。

 

その人物へのスザクの評価が「不思議な人」という事から、大いに興味を持ち、ミレイさんとのお見合いをさっさと切り上げて、こっそり試験を覗いていたんです。

 

彼の腹づもりは、すぐに察しがつきますよね。

 

次章から、主人公のブリタニア軍での生活がスタート。

 

それにしても、軍に入る事を結局クラリスさんに内緒にしてしまうとか。

これから、色々な波乱が予想できます。

 

第9章はピックアップスカウトのキャラから、チョウフ襲撃がメインになりそう。

プレイしたら、今度は早めに感想を書きたいと思っています。

 

櫻井さんの事で、「鬼滅の刃」での声優交代が囁かれていますが…

スザクの声は、変わらないよね・・・(?_?)

 

a captive of prince 154

 

<共闘 chap.5>

「では、私も行くとするか。」

ひとしきり語ると、C.C.も出撃の準備のため出ていった。

ルルーシュは、無線のマイクを握る。

「白兵部隊、出撃。
C.C.と合流し、目標を制圧しろ。」

『おう。任せておけ!』

スピーカーを震わせる陽気な声に、ルルーシュはこめかみをピクリと動かす。

「玉城。くれぐれも発砲はするなよ。
銃器類はあくまでも脅した。」

『分かってるって。隠密作戦なんだろ。』

この玉城さまが、きっちり収容・保護するから、安心しな。

と、かんらからと笑う声に、肩をすくめる。

もともと、ゼロのことを「親友」と呼ぶ馴れ馴れしい男であったが、仮面の下の素顔を知ってからは、自分の方が年長者なのだからと、兄貴風まで吹かすようになっている。

『坊や、心配するな。こいつの扱いには慣れている。』

「ああ。よろしく頼む。」

『ほら、ぐずぐずせずに行くぞ。ソージ大臣』

『なんだとっ。俺様の役職は、そんな軽い名前じゃねぇ!』

無線から漏れてくるじゃれあいを遮り、ロロの凛とした声が響く。

『僕とジェレミアも出ます。』

「ああ。気をつけてな。」

『うん。兄さん。』

きびきびとした弟の声に、口の端を上げると、ルルーシュは、上空に待機している斑鳩に通信をつなげた。

[先行隊の報告を待って、作戦を決行する。」

『承知!』

無線を切ると、ルルーシュは椅子に深く座りなおし、両手を組む。

「頼んだぞ。C.C.、ロロ。」

「───またか……」

目の前に横たわる小さな骸に、熟年の研究者は眉根を寄せる。

傍らに立つ若い女性研究員の表情も暗い。

「ギアス発動時に、心肺機能の停止が……それに耐えられなかったようです。」

「また、それか……」

ギアス嚮団研究部門責任者、アレクサンド・ルロワは深くため息を漏らした。

ギアス能力者を、人工的に作り上げることには成功した。

だが、こういった人工的能力者は、ギアス発同時に循環器もしくは神経系統に異常を起こす者が、高い確率で発生する。

そして、嚮主V.V.が望む「達成者」にまで成長できたものは、未だにいない。

ほとんどが幼いまま、実験中に死亡してしまう。

10年以上成長できたのは、ロロぐらいだ。

この研究は、果たして人類の役に立つのであろうか……皇帝の思し召しとはいえ、自分が行っていることの正当性を疑う日々が、ここ何年も続いている。

「私たちは、いくつの幼い命を犠牲にしてきたのかな……」

やりようもない虚しさが、室内を支配していた。

「そんな研究、やめてしまえ。」

後ろからかけられた声に、その場にいた研究者全員が、うつむけていた顔を上げ、反射的に声の方に顔を向けた。

刹那にもれる小さな悲鳴。

研究室の入り口から、こちらに向けられた無数の銃口。

その中央には、黒い装束に身を固めた緑の髪の少女が立ち、すべてを見すかすような光を放つ金の瞳で見つめている。

ルロワは、震える唇でその人物の名を呼んだ。

「C.C.様。……嚮主さま……」

「そんな名で私を呼んでくれるな。アレク……久しいな。」

微笑む少女の隣に立つ男が1歩進み出ると、声を張り上げた。

「黒の騎士団だ。お前らを保護にきた!
もう、やりたくもない研究なんか、しなくてもいいぜ。
お前らは、俺と黒の騎士団が守ってやる!!」

「おやおや。ずいぶんと強気なものだ。」

クスリと笑うと、C.C.は真剣な表情でルロワに問う。

「どうする。私たちと共に来るか?
それとも、ここで実りのない研究を続けて、朽ち果てるか。」

その言葉に、ルロワの顔がくしゃりとなる。

「お助け下さい。
もう、私たちは疲れてしまいました……」

C.C.は静かに頷く。

「ここに、実験体はいるのか?」

「いいえ。この子だけです…ほかの子供たちは中層階に……」

「そうか……」

そうつぶやくと、C.C.は寝台に横たわる幼児に歩み寄ると、その冷たい頬に手を滑らせる。

「すまない。苦しい思いをさせた……」

そういって、そっと抱き上げる。

子供の表情は、母の腕に抱かれた赤子のように穏やかであった。

 

「やあ、みんな。元気にしてましたか?」

「ロロお兄ちゃん!」

突如侵入してきたナイトメアから姿を現す既知の存在に、子供たちは安堵の表情を浮かべる。

その刹那、彼らの時間が止められた。

「ジェレミアっ!」

胸の苦痛に顔をゆがめ、ロロが叫ぶ。

「うむ!」

ジェレミアが右腕を高く差し上げる。

その背後から現れたナイトメア数機が子供たちを掬い上げ、用意したコンテナ内に下ろした。

全て収容し終えると、すかさず扉を閉める。

「あれっ?」

「ロロお兄ちゃん!?」

見知らぬ空間にいることに戸惑う子供たちの耳に、楽し気な音楽が飛び込んできた。

「ようこそ。良い子の皆さん。」

軽やかな女性の声に、その方向を見れば、黒い髪に見慣れない装束の少女が微笑んでいる。

その表情は、色の濃いバイザーによって伺い知ることができない。

「誰っ!?」

子供の数人が、片目を赤く染めた。

「警戒しなくても大丈夫ですよ。
なにも、怖いことはありません。
私と一緒に遊びましょう。
それとも、おやつの方がいいかしら。」

そういって、少女が動くと、そこには様々な菓子の置かれたテーブルと、その奥に、ありとあらゆる遊具がある。

警戒をあらわにしていた子供たちの表情が、見る間にほぐれ、我先にと菓子や遊具に手を伸ばしだした。

「慌てなくても大丈夫ですよ。
お菓子も玩具もたくさんありますからね。」

子供たちと神楽耶を乗せたコンテナを、2台の月下が揺らさぬように持ち上げる。

「そのまま、静かに運んでください。」

『ああ。任せておけ。』

移動していくナイトメアを見送り、ジェレミアがロロに話しかけた。

「お前は、ルルーシュ様の援護に行け。
私は、ここでコーネリア殿下を捜索する。」

「うん。わかった。」

ロロがヴィンセントを動かそうとしたその時、物陰から数人の男たちが飛び出してくる。

「ジェレミア卿!」

男たちの先頭に立つ、片眼鏡の大柄な男が声を上げた。

「バトレー!貴様、まだこんなところにいたのか。」

それは、ジェレミアの調整をするためにペンドラゴンから送られた、バトレー将軍とその配下であった。

ジェレミアの問いかけに、バトレーは当然だと頷く。

「コーネリア殿下をお救いせずに、おめおめと逃げ出せるわけがなかろう。」

「殿下が、囚われているところを知っているのか。」

「およその見当はついている。
無為に過ごしていたわけではない。」

語気を強めて言う男に、ジェレミアは口の端を上げる。

「よし。案内してもらおうか。
我らで、姫様をお救いするのだ。」

男らと駆け出していくジェレミアを見送り、ロロもまた新たな戦場へと赴くのだった。

 

「ゼロっ。科学者全員収容したぜ!」

「よくやった。」

玉城の報告に、ルルーシュは口の端を吊り上げる。

ロロからも、子供たちの保護が完了したと報告が来ている。

「条件はオールクリアだ。
作戦を決行する!総員配置に着けっ!!」

通信の向こう側から、雄たけびが轟く。

「さあ、V.V.。貴様を引きずり出してやる。」

ルルーシュは、相手をよびだすモニターを見つめ、不敵に笑うのだった。

a captive of prince 153

<共闘 chap.4>

会議室は、再び騒然となった。

それもそうだろう、自分たちのリーダーが敵国の皇子だったのだ。

声を上げる者はまだいい方で、中には顔面蒼白となり、声にならない悲鳴を漏らす者さえいる。

ルルーシュは、自分が与えた衝撃の強さに、一瞬目を見開くと、次には、テーブルの上に置いた両手を固く組み、目を伏せた。

バァーッン!

室内に乾いた音が響き渡る。

「静まりなさいっ!!」

次いで、少女の甲高い声が空気を振るわせた。

恐慌状態に陥っていた男たちの視線が、一点に集中する。

その先にあるのは、仁王立ちで、両の手をテーブルに叩きつけている少女の姿であった。

黒の騎士団最大のスポンサー、皇コンッェルン総裁にして、自称ゼロの妻が再び吠える。

「なんなのです、あなた方は!
ゼロが、日本人でないことは周知の事実。
それが、ブリタニアの皇子であったからといって、このように取り乱してっ。
それでも、日本男児ですかっ!!」

あっけにとられる団員たち。

その中から、プッと声が漏れた。

からからと沈黙を破ったその笑い声も、女性から発せられたものである。

「ほんと、情けないわねえ。
ブリタニアを倒すって言っていながら、ブリタニアの皇子を目の前にして、そんなにうろたえて。」

赤い髪の少女が、からかうように言えば、藤堂の隣に座る女性も呆れた顔で頷く。

渋面の藤堂を挟んで座る朝比奈が、苦笑した。

「まったく、その通りだ──
ブリタニアの皇子が、植民エリアで挙兵するとはな……」

「正確には、“元”皇子だ。
廃嫡されているからな。」

ルルーシュの静かな声に、誰もが息をのむ。

仮面の変声器越しではない、ゼロの生の声。

ただ淡々と事実を伝える、感情のこもらない響きに、目の前の男が抱える闇の重さを感じる。

「藤堂。この方のお顔、見覚えがあるでしょう。」

神楽耶に振られ、藤堂は、改めて自分たちのリーダーの顔を直視する。

見る間に、その表情が驚愕へと変わっていった。

「藤堂?」

再び尋ねかけられ、ひきつった顔で神楽耶を見る。

「神楽耶様…この方は。
ルルーシュ殿下でいらっしゃいますか。」

その問いに、少女は大きく頷く。

藤堂は再びルルーシュに視線を戻すと、すべて納得いったという表情を浮かべた。

「ご無事だったのですね…アッシュフォード家からは、到着前に戦闘に巻き込まれ、お二人とも亡くなられたと……」

その問いかけに、ルルーシュは一瞬驚いたように目を大きくすると、小さく笑う。

「ルーベンめ……抜かりのない奴だ。」

他の者を置き去りにして進められる会話に、一同が唖然とする中、朝比奈だけは、藤堂と同じ顔をしていた。

「そうか。あんた、ブリタニアから留学してきていた皇子か。
枢木の坊ちゃんと一緒に、道場に来ていたな。」

彼の言葉に、千葉もハッとしてルルーシュを見る。

「──そういえば…開戦の前年に、ブリタニアの皇子と皇女が留学生として枢木首相に預けられたと……」

記憶をたどるように扇がつぶやく。

「そうです。この方のお名前はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
留学という名目で、ブリタニアから人質として枢木首相に預けられました。
ブリタニアは、この方と妹姫様を救出することなく、戦争を仕掛けたのです。」

「──つまり、国に見捨てられた……」

扇が目を見開いてつぶやく。

「ちょっと待ってくれ。
当時君は何歳だったんだ。」

どう見ても10代にしか見えない、仮面の下の素顔に、扇は思わず尋ねかけていた。

「日本に来た時、俺は10歳になったばかりだった。」

重く響くその声に、室内の誰もが目をむき、息を飲んだ。

10歳の子供を人質として差し出し、彼らがいるにもかかわらず、戦いの火ぶたを切ったという非情さにおぞけ立つ。

「ここまでお話すれば、この方がどうして黒の騎士団を興したか、お判りでしょう。」

「復讐か。」

朝比奈の言葉に、ルルーシュは軽く目を伏せる。

「──それもある……だが、俺が望んでいることは、そんなことではない。
……たぶん、君たちと同じだ……」

ルルーシュの言葉に、黒の騎士団は互いの顔を見合わせる。

「俺はただ…妹が笑って穏やかに過ごせる世界を作りたい。
俺の望みは、ただ、それだけだ……」

a captive of prince 152

<共闘 chap.3>

「ブリタニア皇帝は、ある妄想に憑りつかれている。」

唖然としている団員たちにかまわず、ルルーシュは言葉を続けた。

「それは───不老不死。」

議場に集まった黒の騎士団の反応は無かった。

いや、正確には反応できなかったのだ。

それもそうだろう。

真剣な議論をしている最中、「不老不死」などというオカルト用語が出てきたのだ。

「ゼロ……それは一体……」:

扇要が、やっとのことで声を上げた。

「老いた権力者が陥る妄想だ。
何百人といる継承者に皇位を奪われることを恐れ、いつまでも権力の座に留まれるよう、不死となることを望んでいる。」

「はぁっ!? なんだよそれ。
ブリタニア皇帝は、もうろくして頭がおかしくなってるって事か?」

小馬鹿にしたように言い放つ玉城に、ゼロは大きく頷く。

「その通りだ。」

静まり返っていた室内が再びざわつきだした。

「───さっき、遺跡がどうのと言ってたよね。」

朝比奈が、目を細めて問いかける。

ゼロが何故、このような話を持ち出したのか、その真意を確かめるかのように。

「ああ、そうだ。」

そう答えて、ゼロはモニターに数枚の写真を映し出す。

岩山にぽっかりと開いた洞穴。

上部から差し込む日光によって薄明るい内部にそびえ立つ、扉のような岩盤。

その中央には、何かの紋章のような幾何学模様が描かれ、人工物である事が伺い知れる。

「これが、神根島にある遺跡だ。
あの島に漂着した時に、カレンも目撃している。」

団員と共に出席しているカレンが、大きく頷く。

「はい。確かに見ました。
偶然、あの場所にシュナイゼルもいて、何か調査していたようです。」

ざわめきが大きくなる。

「我々が奪ったガウエン。
あれの、ドルイドシステムを利用し、調べようとしていたようだな。」

「その話は以前聞いた。
シュナイゼルは、皇帝の命令で調べていたということか。」

「いや。そうではない。」

扇が、記憶を辿るように呟いた言葉に、ゼロは否定で答えた。

「シュナイゼルは、独自の判断で調査に訪れている。」

その言葉に、主だったメンバーの目が細められた。

「このような遺跡は、世界各地に点在している。」

そう言いながら、ゼロはモニターに世界地図を投影する。

シルエットで浮かび上がる大陸や島々……そのいたるところに小さく点滅する光が現れた。

1つや2つではない。

世界中を網羅するかのように出現した光に、団員たちは目を見張る。

「この点滅は、遺跡の所在地を表しているが、これを見て何か気が付かないだろうか。」

首藤の問いかけに、団員たちは顔を見合わせる。

黙していた藤堂が、呻くように呟いた。

「ブリタニアが宣戦布告し、領土とした国と地域だ……!」

ざわめきが、さらに大きくなった。

「このデータの出所は、シュナイゼルだ。」

帝国宰相の名に、一同が顔を強張らせ、ゼロを注視する。

ルルーシュは、仮面の下で口の端をつり上げた。

「シュナイゼルは、ずいぶん前から皇帝の領土拡張政策に疑問を抱いていた。
領土とした国や地域とは確かに紛争はあったが、政治的な駆け引きによって戦争を回避してきた。
しかし、皇帝の一言で開戦が決まっている。
ここに示した場所、全てで!」

その言葉に、黒の騎士団の誰もがモニターに映る点を刮目する。

ざわめきがさらに大きくなった。

ゼロが切り出した荒唐無稽な話が、にわかに真実味を帯びてきたからだ。

「シャルル・ジ・ブリタニアは、己が欲望のために国民を巻き込み、世界に戦火を振りまき、混乱を作り出した。
我々の敵は、神聖ブリタニア帝国でではない。
ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニアであると、確信した。」

「だから、シュナイゼル達と共闘する?
いくら出資者であるスザクの口添えがあったとはいえ、あの宰相の言葉を信じた根拠は何なんだ。」

相も変わらず、挑みかかるような鋭い目線と声で言い募る朝比奈に、シュナイゼルらとの共闘を納得しかけていた団員達であったが、一気に冷静さを取り戻し、ゼロを見つめる。

鶴の一声とはよく言ったものだ。

ルルーシュは、顔を一瞬引きつらせた。

彼らとの共闘を納得できるよう巧みに誘導してきたものを、あっという間に振り出しに戻されたからだ。

なぜ、シュナイゼルの言葉を信じたのか…か。

ルルーシュは、観念したかのように嘆息を漏らすと、後頭部に手を廻した。

カチリ。

静まり返った室内に、ストッパーが外される軽い音が響く。

黒の騎士団一同は、息を呑んだ。

ゼロが、仮面を外す。

思いもしなかった行動に、視線は釘付けだ。

ゼロが仮面に両手を添え、持ち上げる。

黒い仮面の下から、彼らとは違う色彩の肌が見えた。

続いて、彼らのメインスポンサーである神楽耶と同じ色の毛髪が、サラサラと仮面の中から零れ落ちる。

俯きかけた顔を上げ、彼らを見つめるその瞳の色に、誰もが驚愕した。

その白皙と深い紫の瞳……!

彼ら日本人が、憎み続ける皇帝と瓜二つの特徴を持つ男が、目の前にいる。

「私がシュナイゼルの言葉を信じた理由。
それは……実の兄だからだ。
その言葉に嘘があれば、見抜くことはできる。
彼らの言葉、態度に嘘はなかった。」

a captive of prince 151

 

<共闘 chap.2>

 

「私達が、彼らを信用した理由はいくつかるが、その第一番目はスザクがいたからだ。」
「スザク?」
ゼロが口にし名前に、ほとんどの団員の顔が歪む。
「はっ!」
朝比奈は、吐き捨てる声を漏らし、嘲笑した。
「あの裏切り者!あいつの何が信用できるって!?
大体…あんたは以前からあいつに執着してたが、何か特別な理由でもあるのか。
自分のお気に入りだから、敵の皇子でも信用するって言うなら、俺は、あんたをこの組織のリーダーとは認めないし、排斥すべきだと提案するね。」
厳しい口調で詰る朝比奈を、諫める者はいなかった。むしろ同調し頷く者の方が多い。
仮面の内側で、ルルーシュは口の端を吊り上げた。
「手厳しいな。
今まで公表してこなかったが……これを見て欲しい。」
そう言って、ゼロは彼らの背にある巨大モニターに1つの画像を投影した。
それは、何かのリストを表にしたものと円グラフであった。
「我が黒の騎士団に資金を提供してくれている出資者のリストだ。」
ゼロが手元の端末を操作して、表の一部を拡大表示させると、議場に集まった誰もが驚愕に顔を引きつらせ、リストに書かれた名前に刮目した。
全員の視線が集中するその先に書かれていたのは、件の皇子の名であった。
だが……
「SUZAKU KURURUGI……」
扇が、茫然として読み上げる。
「枢木スザク?」
玉城が、目を見開いた。
「どういう事だっ⁉」
室内が騒然となった。
「枢木スザクは私の従兄で、8年前ブリタニアに連れ去られた人物です。
皆さんご存知の通り、今ではブリタニアの皇子を名乗っていますが……」
既知の内容を淡々とした様子で語りだす神楽耶を、一同は黙視する。
「本人の意思ではない事は、皆さん、薄々か分かっておいででしょう。」
当時10歳だった少年が自らの意思で敵国に渡り、その国の皇帝の養子を望んだなど、誰が本気で思うだろう。神楽耶の言葉は、スザクの立場が他人の意思によるものである事を団員たちに思い出させるのに十分効果があった。
「だが、あいつは結局俺たちの味方にはならなかったじゃないか。」
チョウフ刑務所で…式根島で…スザクはその気になれば黒の騎士団に加入する機会があった。
日本に戻ることができたのにもかかわらず、そうしなかったではないかと声を荒げる玉城に、他の者も頷く。
「それは……」
反論しよう口を開きかけた神楽耶よりも早く、ゼロが声を上げる。
「戻りたくとも戻れなかったのだ。
他ならぬ、枢木本家とブリタニアの密約によって。」
「枢木と、ブリタニアの密約?」
ゼロの言葉に、誰もが目を瞬き首を傾げる中、唯一藤堂鏡志郎だけがその眼を細め仮面の男を見据えた。
「彼は…枢木スザクは、枢木家によってブリタニアに売られたのだ。
キョウト六家の存続を条件に。」
室内がざわめく。ゼロが齎した情報に誰もが驚き顔を見合わせた。
「藤堂。貴方なら、事情を良く知っているのではないのですか。」
スザクと同じ翡翠の瞳の少女が、静かに問いかけた。
藤堂はゆっくりと頷いた。
「──ゼロの言う通りだ。ブリタニアは、日本陥落後、枢木本家にスザク君の引き渡しを要求してきた。キョウトの解体を見逃すという条件付きで。
枢木本家は後継ぎよりも、家の存続を選んだ。」
藤堂の絞り出すような声に、室内のざわめきは沈黙へと変わった。
「私は、この事を藤堂から聞き、式根島でスザクに日本に戻るよう促した…が、結果はあの通りだ。
スザクは良く分かっていたのだ。自分が日本に戻れば、キョウトが今度こそブリタニアによって潰されるという事を。」
ゼロの言葉に、誰もが目を見開き息を呑んだ。
キョウト六家は日本経済を動かしてきた6つの財閥だ。それを解体されるという事は、ナンバーズによる自治もブリタニアの息のかかった人間が行う事になる。
日本が真の意味で死ぬことになる。
「───スザクは日本を人質に取られ、ブリタニアに隷属するしかなかった。
だが、魂を売り渡したわけではない事は、2度にわたる行政特区日本の提唱と、この資金提供が物語っている。」
「……日本を守るため、ブリタニアに居続けることを選んだというのか……?」
朝比奈が眼鏡の奥の瞳を細くして呟いた。
「だが、何故だ。何故、ブリタニアはそこまでしてスザクを手に入れたんだ?」
扇の問いかけに、ゼロ、ルルーシュの目が細められる。
「その答えは、神根島にあった。
あの爆撃の後、私やカレンらが漂着したあの島だ。」
「あの、無人島か……?」
誰もが目を瞬かせ、次の言葉を待った。
「あれは、枢木家所有の島だった。
ブリタニアは…いや、ブリタニア皇帝はあの島が目的だったのだ。
正確には、あの島にある遺跡を手に入れるために日本に宣戦布告したのだ!」
「はあっ!?」
固唾を呑んでゼロの言葉を待っていた全員が目を見開いて絶句するのを、神楽耶は呆然として見るのだった。
そして小さく嘆息を漏らす。

皆さんの反応は正解ですわ───

皇帝の企みを、彼らが理解できるであろうか。
そして、何よりも。
彼は、その素性を明かすのだろうか。
ゼロ、ルルーシュが次に何を語るのか。
神楽耶は、静かに傍らの男を見守るのだった。

a captive of prince 150

<共闘 chap.1>

 中華連邦西部。赤茶けた砂と岩山ばかりが続く、見渡す限り何もない荒涼とした砂漠を1台のトレーラーが疾駆する。
 点在する街と街に物資を運ぶキャラバンのうちの1台のようにも見えるが、この車の前にも後に続く車もない。商用車に偽装されているこのトレーラーは、黒の騎士団のものである。

 トレーラー内部は、床に敷かれたラグの上にリビングテーブルと3人掛け用のソファが置かれ、まるで住宅の居間のような設えに改造されている。
 そのソファに腰掛けるゼロ、ルルーシュは簡易的に用意された通信機から聞こえてくる音声に頷く。
『各隊、出撃準備完了しました。』
「よし。斑鳩はそのままの高度を保ちながら、目標ポイントで待機。
私の指示を待って、零番隊より順次出撃するように。」
『了解。』
 ピッと音を立てて通信が切られる。
 その様子を背後で見ていたC.C.とジェレミアが、顔を見合わせ頷く。
「兄さん。僕達も準備に入るね。」
 ルルーシュからヘッドホンを受け取り、ロロが確認する。
「ああ。宜しく頼む。」
 ルルーシュが引き締まった顔で頷いた。
「しかし……まさか本当にこの共闘が実現するとはな。」
 C.C.がクスリと笑いながら呟く。
 それに対して、ルルーシュも口の端を上げた。
「全くだ。1年前には想像すらつかなかった。」
 だが、これで───
 ルルーシュが思い描いた青写真とは大きく変わったが、ナナリーのために創ろうとした「優しい世界」への足掛かりができる。
 その事に、ルルーシュの紫紺の瞳が強く煌めいた。
「中華とブリタニアでの同時奇襲。
上手くいくと思うか。」
 共犯者の真剣な声の問いかけに、強く頷く。
「勿論だ。そのために俺たちは何度も確認し合った。
こちらは俺が、向こうはシュナイゼルが指揮を執る。
俺には黒の騎士団、シュナイゼルにはスザクという最強の駒がある。
失敗などありえない。」
 堂々と言い切るゼロに、緑髪の魔女は満足げな笑みを浮かべる。
「ああ、そうだな。
この日のために、お前は今まで隠してきた素顔を晒したんだ。
そして、信頼を勝ち取ることに成功した。」
「ああ。彼らはもう、ただの手駒ではない。補充も交換もきかない、大切な仲間だ。
結果を出す事だけが信頼を得る条件ではない事を、身をもって知ったよ。」
 苦笑する彼に、C.C.はいつもの皮肉気な笑みで答える。
「成長できたじゃないか。坊や。」
「何を偉そうに……
お前こそ、迷いはないだろうな。
以前は同志だったのだろう。あいつらとは……」
 気遣しげなその問いに、彼女は肩をすくめる。
「それこそ、いらぬ心配だ。」
「そうだったな。」
 2人は顔を見合わせて笑うと、それぞれの持ち場へ向かった。

 作戦実行時刻と目標ポイントが刻一刻と近づいてくる。
 ルルーシュは、肩の力を抜くように深く息を吐いた。
 知らず知らずのうちに身体が強張っていた。
 その事に自嘲する。
 この、ピリピリとした緊張感には、既視感がある。
 どこであったか……
 ああ……あの時か───
 記憶を手繰り寄せ、ルルーシュは小さく笑った。

 ルルーシュが、ロロを連れて深夜の政庁を訪問する数週間前に話は遡る──

 東の空に顔を出した太陽の光を浴びながら、黒の騎士団が誇る航空母艦「斑鳩」の甲板に、昨夜この場所から発進して行った輸送機が着陸する。
 上空にある雲を茜色に染め上げる日差しに目を細め、扇要をはじめとする黒の騎士団幹部らは、輸送機から降りてくる人物を待った。
 ゼロと神楽耶に続いて、身に着けているパイロットスーツと同じ色の髪をなびかせた少女がタラップを降りてくると、その場から安堵の声が上がった。
「カレンっ。」
「扇さん!」
 兄とも慕う副指令の姿を確認したカレンが彼の元に駆け寄ると、扇は目じりを下げて彼女の肩に両手を置いた。
「無事でよかった。」
 瞳を潤ませて再会を喜ぶ彼らを横目に見ながら、藤堂がゼロと神楽耶の前に進み出る。
「交渉役お疲れさまでした。神楽耶様。」
 神楽耶に労いの言葉をかけると、藤堂は厳しい表情をゼロに向ける。
「ブリタニアからの捕虜返還の条件は?」
「うむ。その事なのだが……」
 ゼロはそう言って、集まっている面子を見まわす。
「詳細を説明する。全員会議室へ……
藤堂。各部隊の隊長も出席させてくれ。」
 彼が了承の意を告げれば、ゼロは満足したように頷き艦内へと歩いていく。
 その姿を見送って、玉城はいつになく神妙な顔をした。
「何かとんでもない条件を突き付けられたか?」
 空気を読まないタイプの彼でさえわかるほど、ゼロから発せられる気はいつになく緊張していた。

 斑鳩内にある大会議室に、ゼロの召集を受けた人物が全員揃うのに、30分はかからなかった。
 零番隊隊長の元気な姿に安堵するものの、全員緊張した面持ちで着席する。
 巨大モニターを背にした上座の席に、ゼロと彼と共に交渉に臨んだ神楽耶が座る。
 「……全員揃ったようだな。」
 ゼロの声に、扇と藤堂が頷く。
「ブリタニアは、黒の騎士団エースの返還の条件に、何を提示してきたんだ?」
 単刀直入に扇が尋ねる。
 穏健派で周囲の状況に合わせるタイプの彼にしては珍しく、まっ先に口火を切った。
 それだけ、この交渉が重大であると認識しているのだ。
 彼の質問にゼロは鷹揚に頷くと、一呼吸置くと、こちらもきっぱりと答える。
「彼らの要求。それは、我々黒の騎士団との共闘だ。」
「共闘!?」
 室内がにわかに騒がしくなる。
「どういう事だ?」
「俺達と一緒に戦う…て意味だよな。」
「何を言ってんのか意味わかんねえよ。」
「ついさっきまで敵同士だったんだぜ。」
 ざわざわと、さざ波のように起こる私語を制するように、藤堂が一際太く鋭い声を上げる。
「詳しく話を聞きたい。
ブリタニアは、我々と協力して何と戦うつもりなのか。EUか?そんなことはないだろう。」
 世界の覇権を争う三極、ブリタニア、EU、中華連邦……だが、長年に渡る争闘にブリタニア以外の二極は疲弊していた。
 中華は幼年である天子の執政として権力をほしいままにしてきた大宦官の横暴の末、クーデターが勃発したばかりで国として機能するまでは時間を要している。
 EUはブリタニアによってその勢力圏のほとんどを奪われ、経済によって繋がっていた連合としての機能は崩壊…加盟各国が独自で防衛せざるを得ない状態にまで弱体している。
 ブリタニアが脅威するほどの力を持つ国など、実はもうこの世界中にないのだ。
 藤堂の問いに、ゼロは頷く。
「勿論、EUではない。いや、戦う相手は国ではない。」
「国じゃない?」
「では、我々のような抵抗組織という事か?」
「勿体つけてねえで、はっきり言ってくれよ!」 
 たまりかねた玉城が声を上げた。
 ただでさえ緊張してこの会議に臨んでいるのである。彼らには、ゼロの言い回しが敵に対して使う話術のように感じられ、苛立ちすら覚える。
「……すまない。言い方が悪かったようだ。
順をって説明しよう。」
 ゼロの真摯な対応に、苛立ち始めていた面々も神妙な顔つきで自分達のリーダーを見る。
「まず、私と神楽耶様が交渉した相手だが、オデュッセウス、シュナイゼル、スザクの3人だ。」
「……シュナイゼルをはじめ皇族が3人も?」
 藤堂をはじめ扇やディートハルトは、その顔触れに目を見開いて驚く。
 たかが捕虜の返還交渉にしては出席者が余りにも高位すぎる。
「彼らは、ブリタニアという国の代表としてではなく、個人として我々と交渉を望んできた。」
「どういう事だ……?」
「彼らが我々との共闘を望む理由……彼らが“敵”としている相手は、シャルル・ジ・ブリタニア。
ブリタニア皇帝だ。」
 皇帝の名に、室内は水を打ったように静まり返った。
 誰もが声を失い、表情を失った。
 ゼロが言わんとしていることに、その場の全員が驚愕していた。
「───それは……つまり……」
 喉を詰まらせたかのように、上ずった声で途切れ途切れに扇が声を漏らす。
「そうだ。
彼らは、皇帝に対しクーデターを仕掛ける。
シャルル・ジ・ブリタニアを皇帝の座から引きずり落とすつもりだ。」
 淡々と告げる低い声が、広い会議室に響き渡った。

 議場は静寂から一転し喧噪と変わった。
「どういう事だよ⁉
シュナイゼルの奴、皇帝を殺して次の皇帝になるつもりなのか。
それを、俺達に手伝えって言うのかよ!?」
「そもそも、こんなことはブリタニアのお家騒動だろ。」
「まったくだ。こっちには何のかかわりもない事だ。」
「ゼロっ。まさか、その条件を呑んだって事か!?」
 誰かの声で、視線が一斉にカレンへと集中する。
 交渉の詳細はまだ分からない。だが、彼女がここにいるという事が交渉成立の証拠だ。
 非難と批判の声がそこかしこから上がる。
「みんな落ち着けっ!」
 藤堂が立ち上がり一喝する。
「ゼロ。どうも状況を呑み込めない。
シュナイゼルは何故、そのような“国の恥”ともとれる内容を交渉のテーブルに乗せたんだ?
皇帝の座が欲しければ、シュナイゼルなら我々の手を借りなくとも手に入れられるだろう。」
「ああ。その通りだ。
シュナイゼルは、皇帝をその座から引きずり落とすとは言ってきたが、それは彼らが行う事で、我々にその手伝いをしろと言ったわけではない。
それに───シュナイゼル自身皇帝になる気はないらしい。」
 次から次へともたらされる情報に、議場に集まった者たちは困惑を深めていく。
「じゃ……じゃあ。一体誰が新しい皇帝になるって……」
 何度も瞬きを繰り返しながら、扇が声を漏らす。
 その問いに答えたのは、ゼロではなく傍らに座る少女だった。
「第一皇子、オデュッセウス・ウ・ブリタニア。彼がシャルル更迭後皇帝になります。」
「オデュッセウス…?て……」
 誰だぁ?と、玉城が頭を掻きながら首を傾げる。
「天子と結婚するはずだった男だ。」
 そのくらい覚えておけと、千葉が眉間にしわを寄せて吐き捨てる。
「………彼を傀儡にするつもりか?」
 藤堂が眉を顰める。
 彼の懸念はもっともだと、その場にいる誰もが頷く。あの結婚そのものが、ブリタニアの国土拡大を目論むシュナイゼルが仕掛けたものだと認識されているからだ。 
「そうではない。帝位が無事オデュッセウスに引き継がれた後、シュナイゼルは政治から身を引き、皇籍も奉還する。
地位も権力も捨てると、そう言った。」
 その言葉に誰もが目を剥き息を呑む。
「そんな…あのシュナイゼルが……っ。ありえない!」
 ディートハルトが驚愕の声を漏らす。
「ですが、彼は本気です。
表舞台から身を引き、弟であるスザクと静かに余生を送ると……」
 神楽耶が、眉尻を下げてそう言う。
 室内を、再び沈黙が支配した。
「オデュッセウスは、新皇帝となった暁にはブリタニアという国の在り方を変えると、私たちに宣言しました。」
「───国の在り方を変える……」
 扇が呆然と声をもらした。
「そうです。
専制君主制から、議会制民主主義に変えると……政治を国民に還し委ね、身分制度を廃し、いずれは、皇室もなくすと言っていました。」
 静かに語る少女の声に、困惑の声がそこかしこから漏れる。
「………そんな事が、できるのか?」
「無理だろう。」
 神楽耶から聞かされたことは、現在のブリタニアを根底から覆すという事になる。
 あまりにも理想論過ぎて、絵空事のようだ。
 不安と、不信を露に私語を交わす彼らに、低く鋭い声が凛と響く。
「できるのか。ではない!
彼らは、それを行うと言っているのだ。」
「だが、ゼロ。オデュッセウスの言う事を実現しようとすれば、ブリタニア国内はとんでもない事になるぞ。
専制君主制から民主制への移行はともかく、身分制度の撤廃というのは……」
 既得権益を奪われることになる王侯貴族の反発は、恐らくエリア各地で起きている抵抗運動の比ではないだろう。
 藤堂が顔をやや青ざめさせて言うのに、ゼロは静かに頷く。
「ブリタニアが、しばらくの間荒廃するであろうことは誰の目にも明らかだ。
だからこそ、私はオデュッセウスとシュナイゼルに、ブリタニアの超合集国参加を提案した。」
 その場の全員が息を呑んだ。
「まさか。」
「……二人は…その提案を受け入れたのか。」
 藤堂が、驚愕の表情を隠しもせず問う。
 ゼロは大きく頷いた。
 誰もが目を見張った。誰もが声を失った。
 ゼロ…黒の騎士団が提唱する「超合集国」。それは、そもそも非ブリタニア諸国が、神聖ブリタニア帝国に対抗するために興そうとしている組織である。
 そこに、敵対勢力であるブリタニアが加わる……
 組織としての意味合いが大きく変貌する。
 だが、ブリタニアが参加するには一つ重大な問題がある。
 超合集国は、各国の代表による評議会での投票によって物事を決裁する。その投票数の割合は人口比率に比例している。
 つまり、大国であるブリタニアが参加するとなると、ブリタニア1国で大量の票が動くこととなり評議会の公正公平さが損なわれてしまうばかりか、ブリタニアの意思が超合集国の意思と同じこととなり、ブリタニアの独裁と変わらない事になってしまうのだ。
「投票権の問題は…どうするんだ。」
 扇が眉間にしわを寄せ、呻くように尋ねる。
 室内はひりひりとした緊張が支配していた。
 ゼロの答えによっては、再び喧騒が襲う事になるだろう。
「その懸念の解消案は、ブリタニア側から提示された。
植民エリアを解放し、国を割ると。」
 どっと、どよめきが起きる。
 植民エリアの解放。
 それこそが、黒の騎士団に集う彼らの目的であり悲願だ。
 それが、こんなにもあっさりと、闘争の末ではなく捕虜返還の交渉という極めて平和的な場で、敵側から提示されようとは思いもよらない事だ。
 あまりにも急な展開に、この議場に集まったほとんどの人物が呆然とした顔をしている。
 そんな中、一人の人物がゆらりと席から立ち上がった。
「あのさぁ……どうにも納得いかないんだけど……」
 険しい表情でそう言うのは、藤堂麾下四聖剣の1人、朝比奈省吾だ。
「ゼロも、神楽耶様もどうして、ほんの数時間前まで敵だった奴らが掌返してすり寄ってきているのを、警戒もせず信用している訳?
交渉相手に、あの、シュナイゼルがいたんだろ。
これまで、ブリタニアを動かしてきた張本人じゃないか。」
 厳しい口調で、問いかけというよりむしろ叱責に近い言いように、神楽耶の表情が強張る。
 傍らのゼロは、大きく息を吐いた。
 彼の質問は、想定の範囲だ。いや、むしろ、今までよく誰もこのことを口にしなかったものだと感心する。
「皆だって、本当は一番これが疑問なんじゃないのか⁉」
 朝比奈が、煽るように声を上げた。
 彼の中には、ゼロに対して拭いきれない不信感がある。
 先のブラックリベリオンだ。
 攻勢に出ていたにもかかわらず、ゼロが突如戦線離脱したために、ブリタニアの反撃を許し失敗してしまった。
 もともと、増援が来るまでに政庁を陥落させるのが目的の短期決戦。それが、指揮系統が崩れたために、ブリタニアに付け入る隙を与えてしまったのが敗因である。
 自分が仕掛けた戦争を自ら放棄し、仲間を見殺しにした。
 たとえ、捕虜となり公開処刑される寸前だったのを救助してもらった恩があったとしても……いや、違う、恩に感じたことはない。
 そもそも、このゼロという男がこの黒の騎士団という組織を興した真の目的を、自分は知らない。他の団員にしても同じだろう。
 組織の頭目であるゼロと、彼の元に集まっている者たちの間に乖離があるのは暗黙の了解だ。
 ゼロという強烈なカリスマ。これを利用してブリタニア支配から脱却する。
 自分達と彼が繋がっているのは、こういった打算でしかない。少なくとも朝比奈はそう思っている。他の者たちも似たようなものだろう。
 だからこそ、この報告が余りにも都合よすぎ、気持ち悪いのだ。

 不信感を隠しもせず睨みつける朝比奈と対峙するゼロを、誰もが息を呑んで見守るのだった。